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住む
丹野徹さん
フォトグラファー

東伊豆町民インタビューNO.74 丹野徹さん 前編

荒武
荒武

本日は写真作家の丹野徹さんにインタビュー。

メディアにも取り上げられることのある丹野さんに、作家活動のお話やこの町へやってきた経緯などお話を伺っていけたらと思います。

まず最初の質問ですが、東伊豆のどんなところが丹野さんを惹きつけたのでしょうか?

よろしくお願いします。

写真を撮る関係で移動することが多いのですが、コロナ禍になって移動がはばかられる時期に、移動ができないなら自然のある都道府県で仕事をできたらいいなと考えるようになり、日光と伊豆の二択で移り住むことを検討しました。

日光は移住者にはちょっと向いていない、住みたいエリアに賃貸住宅が殆どなくて、物件があったとしても雪がすごい、寒冷地ですからね、水道は流し続けないと行けないみたいだし、初めての移住でハードルが高いなと感じたんです。

その点伊豆は観光客としても慣れ親しんでいた土地ですし、気候も日光より温暖だということで熱川や下田の周辺で探しました。

結果、奈良本の物件に決定して今に至ります。

 

ネット上に流通している不動産情報よりも、現地で出回っている情報の方が多くて驚きました。

奈良本の私の住んでいる地区は通勤しない人にとっては家賃が安くてオススメなエリアです。

今の家を選んだ理由としては、内見してみて、部屋が広く、温泉が出て、景色もよくて、魅力を感じまして、入居を決めました。

それまでの東京の家では作業スペースや機材置き場の隙間で寝ていたので、結果的に生活環境も改善することが叶いました!

丹野さん
丹野さん
荒武
荒武

大判の作品なども多く取り扱われている丹野さんにとっても魅力的な住まいだったんですね!

東京ではロッカールームを借りて作品を保管していました。

私が東伊豆に移住したのは、これからは都市部よりも地方で暮らすほうがメリットが大きいと感じているからです。

いざ、移り住もうと動いていると町全体として移住者に対してのウェルカムな雰囲気も感じることができましたし、東伊豆は地方で暮らすのが初めてという人にとってはすごくハードルが低いため、引っ越していきなり生活を楽しめると思います!

僕は本当に気に入っています!!

丹野さん
丹野さん
荒武
荒武

地方移住を考えている方に優しい町というのは、まさにこの町を表現するのにぴったりな言葉ですね!

ウェルカムな雰囲気を大切にしていけるといいなあ。

そんな東伊豆で作家活動を展開されている丹野さんですが、東伊豆に暮らしながらどのようなことをお考えですか?

目標として考えているのは、東伊豆から仕事を作れないかなということです。

作家活動の他にもテレワークの仕事をしているんですが、それは働く私が東伊豆に住んで、その対価としてお金を出しているのは首都圏の企業という構図です。

大きな規模ではないにせよ、一年くらい暮らして、住んでいる高齢者たちってこの地域で完結しているんですよね。

観光、関係人口というテーマ、自分もそれにあてはまる?

東伊豆町から都市の人たちに仕事を依頼できる、今できることとしては最近の技術であるWEB3関連のこととかで考えられるのではないかなと思います。

丹野さん
丹野さん

次の世代にどのような社会を渡していくのか?現代の働き方ってなにかおかしいよねという疑問も社会の中から出てきていると思っていて、

都市部に集中して事業所があるだけが正解じゃない社会はないかな?と。

その点から地方に引っ越して楽しそうなところをアピールする意義があると思うんです。

ずっと住んでいる人には当たり前のことでも、移り住んできた自分にとっては驚きなことも多い。

今この土地で暮らす子どもたちが、帰ってきて働く前例を作れたらいいですよね。

 

テレワークが可能な業種って、エンジニア、クリエイティブに限られるじゃないですか。

その職業の実態をどこまで知れているのかって職業選択をする際にとても重要だなと思っていて、

IT技術の発達によって、残るものと潰れるものがあると思う。

なりたい職業の実態を知らない、フォトグラファーの仕事も同様です。

 

これからの社会を担っていく人たちは、やりたいことベースで理想の暮らしを考えてみるところから始めてみたらいいのではないかな?

その暮らしが実現できる仕事について考えられるといいよねという

将来の生き方としての選択肢を増やすための情報の獲得の仕方から地元の人達に届けていけるといいな。

丹野さん
丹野さん
荒武
荒武

職業の実態、解像度を上げていくことなんですね。

WEB3というワードが先程丹野さんからでましたが、最新技術について東伊豆へどのように応用ができそうかお教えいただいてもよろしいでしょうか?

その領域って普及するにはもう少し時間がかかりそうなので現時点では、すごく人口が少ない産業なんです。

上場している大企業も進出している領域なのですが、人口が少ないがゆえに真剣に活動していると割と簡単に大物と繋がれます。

SNSがメインのコミュニケーションツールとなっていて、僕も知識や人のつながりを得るために積極的に勉強させてもらっています。

理想的な電子マネーでもあるため、世界各国の政府も推進している動きを見せています。

 

一部詐欺など悪用する動きもありますが、健全なコミュニティで普及を目指していくために日々環境が整備されつつあります。

今の中学生・高校生が社会に出ていく際に、世界の労働環境がそういった最新技術を常識とする未来が訪れる可能性は大いにあるので、今のうちから知識を蓄えておくことで得られる利益があると思います。

 

こういった技術を用いれば、東京からすべてのことに関わる必要がなくなるというのも強みの一つだと考えます。

年齢も住んでいる場所も関係なく、どこに住んでいても自分の好きなことができる時代はすぐそこに来ています。

みんなが自分たちの住まいを自由に選べるようにするためのWEB3だよねとその手のコミュニティでは話題になっています。

丹野さん
丹野さん

荒武
荒武

僕自身も未知の領域ですが、これから発展していく産業だと思うのでしっかり知識を仕入れてこれからの自分たちの暮らしに役立てていきたいところですね!

前編は丹野さんに移住の経緯や、現在お考えの東伊豆でのこれからの仕事のあり方について伺ってきました!

後編に続きます!