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東伊豆町民インタビューNO.59 木村友哉さん

荒武
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本日は東伊豆の環境や移住者コミュニティに魅力を感じ、移住した木村友哉さんにインタビュー。

木村さんが町のどのような部分に興味を持って移住してきたのかを深掘りさせてもらおうと思います!

木村さん本日はどうぞよろしくお願いします。

まずはじめに木村さんの生い立ちをお教えいただいてもよろしいでしょうか?

よろしくお願いします。

僕は京都で生まれ育ち、就職で東京に出ました。

大学院ではIoT関連の研究をしていて、就職した会社ではITのエンジニアとしてビッグデータを扱い、AIや未来予測にまつわる事業に携わっていました。

 

社会人2年目の夏に初めて稲取を訪ねました。

 

まず感動したのは河津町にある天城荘の滝と温泉がセットになっているロケーションです。

こんな場所が伊豆にはあるのか!と驚きました!

また、テントサウナをEASTDOCK前でやりながら仕事をしている人たちがいて、これがこの町の日常なのかと思い、住まいもあるということがわかってすぐに移り住むことを決めました。

特にその時期は東伊豆に滞在しながら仕事をしている人たちがEASTDOCKに集まっていて、一晩にたくさんの人と会える場があるということに魅力を感じました。

 

正直、一回目で心を掴まれましたね。

目をつけていた住まいは友人に先を越されてしまいましたが、東伊豆で二回会ったことがある子からシェアハウスしないか?との呼びかけをもらいまして、晴れて東伊豆に引っ越してくることができました!

木村さん
木村さん
荒武
荒武

二回しか会ったことがない人とのシェアハウスですか!

抵抗は無いものなのでしょうか…?

抵抗はないですね。

東京に住んでいるときから固定費を下げたいなと思っていたので、家賃や光熱水費がシェアできるのはラッキーだなと感じているくらいです。

木村さん
木村さん

大学生時代に、和歌山で地方創生に取り組んでいました。

その当時は年上の地域で活躍するプレイヤーが多くて、同年代がいて、その人達が地域のことに関心が高いということに心地よさを感じました。

まだまだ未開拓な世界をこれから開拓していけそうなわくわくや、自分たちの動きから始まっていくという雰囲気を感じ取って、この町に住むことにしたんです。

木村さん
木村さん
荒武
荒武

なるほど、学生時代から地方地域に関わることに関心もあったんですね。志をともにできる同年代がいることはとても重要ですよね。

実際に東伊豆に引っ越してきてみて、どんな暮らしぶりですか?

実際に住んでみて、いろんな手伝いの話が舞い込んでくるとは想像もしていませんでした。

養蜂やカーネーション農家さんのお手伝いなどが挙げられますが、どのお仕事もやりがいがあって、この町にある全職業を一回体験してみたいと思っています!笑

専門的に深めていくというよりも自分の知らない仕事を経験してみたい!という気持ちがあり、多様な仕事の世界を知れることがすごく楽しいです。

お手伝いくらいの感覚で関わることが自分の価値観に合っているんだと思います。

木村さん
木村さん
荒武
荒武

移住して半年くらいで、すでに様々なお仕事を体験されているってすごい行動力ですね!

特に印象に残っているお手伝いってどんなものがありましたか?

僕の中で印象的だったのは、同じように移住されて飲食店「おばあちゃんち」を開いている森下さんのもとで働くようになったことです。

東伊豆に引っ越した朝一番にご飯を食べに行ったおばあちゃんちで、森下さんが忙しそうにされている姿を見て、お手伝いを申し出たらその日に手伝うことが決まり、すごいスピード感だなと田舎の良さを体感しました。

 

田舎のいいところでいうと、学生時代に関わっていた和歌山にて、イベント開催をとある役所に持ちかけたらいろいろな理由から断られ、別地域の観光協会に方に相談したところイベントに協力してくれそうな候補者をどんどんつないでくれて、一日でこんなに物事が進むのかと思ったことがあったのですが、東伊豆にもそれに似たスピード感を感じています!

木村さん
木村さん
荒武
荒武

スピード感、大事ですよね。

今まさに物事が動いていることを肌で感じられることって、物事に関わる上でとても大切なことだよなと常々思っています。

ちなみに、他にも住んでいて良さを感じることってありますか?

移住してきている同年代の友人たちの安心感ですね。

今の僕自身の怠惰な状態に対しても寛容的で、ありのままの自分でもいいんだと感じられる居場所になっています。

東京の常に成長が求められるような窮屈さを感じる生き方から、そうじゃなくてもいいんだよといってもらえる環境に身を置けることになってやっと開放されたという気持ちでいます。

東京と東伊豆に暮らすことの違いとしては、東京ではサービスや体験をお金を払って購入します。

ですが、東伊豆では自分で作ることができる、the観光地に行くという過ごし方ではなく、身近な自然で遊ぶことができるのが魅力的ですね。

自分という芯を持っている人が、東伊豆のような創造的環境に身を置くからこその新しい発見や価値が生まれてくるんでしょうね。

木村さん
木村さん

荒武
荒武

たしかに移住されている方の中にはやりたいことや明確な目的意識を持った人が多い印象を持っています。

今の木村さんはどういった状況なんでしょうか?

現在は休職中で、自分のやりたいことをこの町に暮らしながら見定めています。

以前、立ち寄った家具屋さんで家具職人を募集しているという張り紙を見て、家具職人になれたらいいなと考えています。

木材とそれ以外の素材を組み合わせ形作られているところに憧れを感じました。

経験不問で募集していたので、初心者の僕でもできるかなと思ったんです。

その家具屋さんでの出来事を経て、ふとレールから開放された感覚を覚えました。

稲取が風待ち港だったことにちなんで、休職中の僕は友人たちから風待ちをしている状態だと言われることがあるのですが、このとき自分の中に風が吹く感覚があって、ふとした心に触れる出来事や出会いを待つことが風待ちなのか!と思いました。

 

今はなにもしていないので危機感も感じてはいるんです。

 

シェアハウスの友人が、自分のその時の気分を優先する生き方をしていて、自分もそのスタイルを真似するようになりました。

そうすることで自分の気持ちに対してのアンテナが鋭くなっています。

働いている人は土日に遊ぶ予定を詰め込んで過ごしているけど、休日はこうあるべきという考え方はなくなりましたね。

木村さん
木村さん
荒武
荒武

自分のこれまで知らなかった世界や価値観に触れることで、拓ける人生がありそうですね!

それでは最後に木村さんのこれからの展望についてお教えいただいてもいいでしょうか?

最近SDGsの本を読んでいて、日本の林業の在り方について思うことがあって、林業だけじゃなくて、複合的にいろんなビジネスを組み合わせることで仕事になりそうだなと感じています。

入り口を家具職人として、サウナが好きなのでそういったものも事業化しつつ、出口として林業に貢献するような総合的なビジネスモデルを考えられそうです。

木村さん
木村さん

この町は仕事がないと言われるけど、たくさんあるやん!っていう感想を持っています。

職人という現場側の視点だけでなく経営者としての総合的な観点からものごとを動かしていきたいとも思っているので、自分の中で基準を定めてある程度のレベルまで仕事を知ることができたら、起業するということも視野に入れつつ動いていきたいと思っています!

木村さん
木村さん
荒武
荒武

なるほど、外からやってきた人の視点から俯瞰して今の町を見てもらうことでこの町の仕事にも新たな可能性が見いだせそうですね!

木村さんと経営者仲間になれる日を楽しみにしつつ、これからの動向を楽しみにしています!

本日はインタビューにお答えいただきありがとうございました!