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住む
高村幸彦さん
民泊オーナー

東伊豆町民インタビューNO.69 高村幸彦さん前編

荒武
荒武

本日は高村さんにインタビュー。

高村さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

僕が地域おこし協力隊時代、高村さんは役場勤められていてお世話になったのですが、まず高村さんのご経歴を伺わせてもらってもよろしいでしょうか?

よろしくお願いします。

私は稲取生まれで、稲取中学校卒業後、下田北高校へ、武蔵工業大学の建築学科に入学し、卒業後はゼネコンに入社し、伊東の設計事務所に転職して勤め、30代で役場に入庁しました。

建築には未だに興味があります。

 

役場時代は専門職として建築関係、施工管理が中心の業務でした。

主に開発や土地利用に携わっていました。

昭和から平成に変わる際にバブル期には熱川でリゾートマンションを建設する計画が多く、窓口対応に追われていました。

昭和40年代(高度経済)は熱川に大手不動産会社の分譲別荘地が開発されて、「細うで繁盛記」という映画がやっていて、熱川温泉のネームバリューがあった。

伊豆急が開通した時期と重なったこともあってたくさんの人が訪れていました。

横浜から来た女性が東伊豆町で横浜と同じ行政サービスを受けられるのか?と問い合わせがあったのは今でも記憶に鮮明に残っています。

 

当時と比べると今は状況がぜんぜん違いますね。

景気が良くて別荘などの伊豆の物件はセカンドハウスとして投資価値のある物件だと捉えられていました。

今はスローライフを楽しむという感覚になってきていて、別荘にそのまま移住されるような人が多いですよね。

バブル当時は今でいうところの億ション(高価格の分譲マンションのこと)のような物件もあったほど土地に価値がありました。

 

役場退職後はHIDAMARI HOUSEという、宿泊施設の運営をはじめました。

必要最低限の生活は確保できているため、当初から海外の人と交流したいという思いからスタート。

旅行取次のプラットフォームはたくさんありますが、雑誌に掲載されていたところを見つけ、これにしようとAirbnbというサービスを利用することにしました。

 

2018年に簡易宿泊施設の営業許可を取り、HIDAMARIHOUSEをスタート。

一年目はなかなかゲストさんからの宿泊予約が入らなかったのですが、日本在住のフランス人カップルが週末に来てくれたことをきっかけに宿泊件数が伸びました。

「彼のところに行けば丁寧にアドバイスしてくれるよ」とレビュー(滞在後のコメント)をしてくれたことが要因だったんだと思います。

そこからはフランス人を中心に、稲取を訪れてくれる人が増えました。

高村さん
高村さん
荒武
荒武

ご丁寧にお教えくださりありがとうございます!

退職されてから民泊を開業されるというお考えがユニークだなと思いました!

海外の方たちとの交流は宿を通して実現できたわけですね!

海外でAirbnbをやっている宿泊施設を掲載しているホストが私のところにゲストとして訪れてくるようにもなり、宿の使い方に関して大変勉強になる機会も得られるようになってきました。

当初は布団の敷き方やたたみ方、北枕で寝るのは縁起が良くないというところまで、関わってあげないといけないという感覚で受け入れていたのですが、彼ら海外の人達には彼らなりの文化や風習があるので、今は彼らの計画をスムーズに誘導できるようなコミュニケーションを心がけています。

コミュニケーションは主に英語でしたいと思っているため、一文目の挨拶は用意しておくけれども、2文目以降の言葉がなかなか出てきません。

聞き取ることはできるようになってきましたが、日本語と遜色なく説明をするというのは難しく、言葉をつなげてコミュニケーションを図っています。

高村さん
高村さん
荒武
荒武

コミュニケーションに積極的な姿勢を持ちつつ相手に配慮しないといけない部分が日本人とは若干異なるわけですね。

そもそもなぜ高村さんは海外の方をターゲットに据えた宿を始めようと思われたのでしょう?

ヨーロッパに旅をしたいと思っている、イタリアのトスカーナに言った履歴がある人にはその土地がどうだったのか訪ねてみたり、メルボルンから来た女性たちに聞いてみたり、コミュニケーションを深める工夫をしている。

 

母親が折り紙をプレゼントしていたのがすごく喜ばれた。チラシで作ったくずかごも持っていってくれる。

高村さん
高村さん

荒武
荒武

ご自身でも海外への旅をしようと考えられているからこそ旅人の受け入れを行いつつ情報を集められているのですね!

海外のお越しのゲストのお話を高村さんからよく伺いますが、どのような動機で皆さん伊豆へお越しになられているのでしょうか?

目的はバラバラですが、欧米人にかんしてはリラックスしにきているということは共通しています。

テラスで読書やワインを飲んで過ごしていて、時間の流れがゆったりとしていて、日本人では簡単に醸し出せない雰囲気が彼らにはあります。

出かける際は出発はゆっくり、夜は遅めに帰ってくるようなスタイルで過ごしています。

夏は海岸や春は桜をを目指してくる人はいるけど、伊豆だけを目指しているわけではなくて、日本に長期で過ごす人が滞在してくれている印象です。

結局は人とのめぐり合わせを楽しみにしているゲストが多いように感じますね。

高村さん
高村さん
荒武
荒武

伊豆には基本のんびりしにいらしているんですね!

伊豆旅行のイメージとして観光地をめぐるような過ごし方をされるのかなと思っていたので、地元の認識とギャップがありそうです。

前編はこちらまでで、後編に続きます!

高村さん、引き続きよろしくお願いいたします。