INTERVIEW

  1. HOME
  2. インタビュー
  3. 東伊豆町民インタビューNO.63 奥野絢音さん

住む
奥野絢音さん
移住者

東伊豆町民インタビューNO.63 奥野絢音さん

荒武
荒武

本日は最近東伊豆に移住した奥野絢音さんにインタビューです!

あやねさんは、一ヶ月程度の東伊豆生活をする予定で滞在してくれていたところ、東伊豆の魅力という沼にハマって抜け出せなくなってしまった素敵な同志です!

そんなあやねさんが東伊豆をどのように感じているのかについて深堀りさせていただけたらと思います。

まず、あやねさんと東伊豆との関わりのきっかけとなったエピソードを教えてもらってもいいでしょうか?

よろしくお願いします!

東伊豆に訪れたのは、昨年東伊豆に移住した伊藤紗津樹さんに呼んでもらったことがきっかけです。

さつきさんとは大学時代にやっていたフィギュアスケートがきっかけで知り合いました。

当時はすれ違いざまに挨拶をするくらいの関係でしたが、共通の友人の結婚式で再会。

お話をしてみると、さつきさんは東伊豆に住み始めパラグライダーの機材を揃え特訓中とのことで、「パラグライダーしにきなよ〜」とお誘いを受け、社交辞令みたいなテンションでの会話だったかもしれないんですが、私はそれを本気にしてその翌週に東伊豆に行くことに。

さつきさんのお話に興味を持ったというのもあったし、パラグライダーやっている人なんて周りにいないので単純にやってみたいなという思いに突き動かされました!

 

しかし、さつきさんを訪ねてパラグライダーを体験するというだけの伊豆旅行だったんですが、目的だったパラグライダーが終わった日の夕食をどうするかさつきさんに相談したところ、「たぶんみんなで食べると思う」と言われ、みんなとは???となった後、実際に夕食を一緒に食べたみなさんから東伊豆での魅力的な暮らしぶりを聞かされ、すごい熱量で私も引っ越しを進められ、住むことを決めたんです(笑)

 

移住を決めることになった最初の東伊豆来訪は4月上旬のことで、3月末に前職を退職していたので、自由な時間があるときにしかできないことをしたいなと思って、東伊豆に移住するか、東海道五十三次を歩いて東京から実家まで帰るかの二択で迷ったのですが、こっちに来る方がおもろそうやなと思い引っ越してくることに。

こんなことになるとは私自身も全く想像していない展開すぎて、意味わからんオブ・ザ・イヤーなんです(笑)

奥野さん
奥野さん
荒武
荒武

たったの数日の体験で全く想像していない選択をしてしまったなんて、人生何が起こるかわかりませんね!

それにしても行動力が凄まじい!!

あやねさんにとって、東伊豆ってどんな町なんでしょうか?

印象的だったのは、一番最初に東伊豆を訪れたときに立ち寄ったダイロクキッチンで初めて会話を交わした方に対して、さつきさんが「今から細野行くけど一緒にどう?」、と声をかけて、一日中一緒に遊んだことです。その時は自然とそのような流れになったんですが、そこらへんにいる人に声をかけても・かけられても、東京では一緒に行動はできないと思います。

でもこの町は、知らない人とも交流ができてしまう。海外的なコミュニケーションが受け入れられる町なんだと自分に合っている気がしたんですよね。

 

私自身、電気屋の娘として生まれ、お客さんに囲まれながら育ったということや、人と出会うことが好きな性格も相まって、その場の空気に合わせて行動するっていうことを自然に受け入れられたのもあったのかなとも思います。

 

出身は京都で大学は大阪、ザ・都会の東京で勤めた後に東伊豆にやってきたわけですが、様々な規模の都市を見てきました。

東伊豆を訪れるまでは都会にいるときの自分が一番自分らしくいられるし似合っているんだろうなと思っていたんですが、そうじゃないということがこの町と出会ってからわかってびっくりしています!

 

東伊豆は暮らしてきた町の中ではだいぶ田舎に分類されると思うんですけど、今の私にはすごくフィットしている町で、自分が知らなかった新しい自分と出会うことができた思い入れのある場所になりました。

そんな新しい価値観の発見があったので自分で自分はこういう人だってことを決めつけずに、新しいことにチャレンジしていきたいなと思っています。

 

東京はナンバーワンを目指す人に向いているんじゃないかなと思っていて、私はそこに共感できませんでした。

それでいうと東伊豆はオンリーワンを発揮できたらいいよねという雰囲気が感じられる場所とコミュニティがあるんだと思います。

 

今後の私はどこでも働けるように環境を整えて私らしく今の東伊豆で享受している暮らし方を崩さないバランスで仕事をしていきたいです!

奥野さん
奥野さん

荒武
荒武

東伊豆の雰囲気とあやねさんの性格の相性がバッチリだったんですね!

あやねさんご自身は東伊豆に住み始めてなにか心境の変化はありましたか?

これまでの自分の置かれていた環境では、

 

社会のレールに乗っかり続けないといけないんだという圧力をどこかで感じていて生き辛さがありました。

しかし、東伊豆に住んでいる人たちは社会のレールから降りて奮闘している私の状況に対して「いいやん!」って反応してくれるんです!

他人の人生に対して寛容な人たちがいる場所って居心地がよくて、今後の人生についてぼんやりと考えながらのんびり過ごすという選択は、東伊豆に住んだからこそ選べている選択肢なんだろうなと思っています。

 

同時に周りからの圧力がないと自分のやりたいことにフォーカスできるんだなということに気がつけて、まちがいなく私の人生は変わりました。

 

また、東伊豆と出会う前の自分は周りの目を気にしていないと思いつつ、SNSではキラキラの自分を発信しなければいけないといった謎の義務感があったんですが、こちらで暮らすようになってからSNSの使い方が完全に変わりました。

 

かつてはどこかに行く度、何かをする度にすぐにその様子をSNSにあげることで「アクティブな私」を発信しなければ!という考えがどこかにありました。しかし今の私は、この生活と東伊豆の魅力ははSNSじゃ伝わりきらないという思いがあり、SNS上の充実よりもリアルの生活の充実に重きを置くようになりました。

東伊豆自体がSNS上だけでは魅力が伝わりきらないほど奥深い町なのかも(笑)

奥野さん
奥野さん

私ってノリで生きているように見られることが多いんですが、決断するときは考えすぎてしまうタイプだったんですけど、東伊豆に来てからは風のむくままに選択するということで物事がうまくいっている気がしていて、そういう生き方に自信が芽生えはじめています。

 

そこで、ここ1〜2年の目標は風まかせになることにしました。

この考えはパラグライダーと通じるものがあって、パラグライダーって自分が頑張るんじゃなくて、風の流れに乗るっていうことが重要なんですよね。

それはここに来るまでできなかったことで、流れて来た選択肢の中から選んで生きていきたいなと思っています。

奥野さん
奥野さん
荒武
荒武

肩の力が抜けていていい感じですね!

実際にこの町での暮らしぶりはいかがなものでしょうか?

平日は溜まったタスクを消化して、空き時間にパラグライダーの練習に行ったり、友人たちとの夜会を楽しんだり、週末は都会で暮らしている友人の誰かが遊びに来てくれて一緒に過ごすという生活を送っています。

まさに風まかせの極みですね(笑)

予定がツメツメじゃない暮らしって人生で初めてかもしれないってくらい珍しくて、これまではなんの変哲もない日常を楽しめてこれなかったんですけど、普通の生活が面白いと感じられるようになってきたんですよね。

なんか刺激的なことやらなきゃという考えから、日常に溶け込んでいるものが刺激なんだという事に気がつきました。

旅行中毒だった私が、あまり旅行に行かなくなったのも、おそらくそれに気がつけたからかもしれませんね。

奥野さん
奥野さん
荒武
荒武

精神的にも物理的にも余裕ができたことでこれまで見えていなかった豊かさが顕在化してきているのかもしれませんね!

最後にあやねさんが今後の暮らし方にどんなイメージを持たれているのか教えてもらってもいいでしょうか?

本当は1ヶ月だけ過ごす予定が、気づけば3ヶ月暮らしていて、今では東伊豆にこれからも拠点を持ち続けることを決めちゃいました(笑)

暮らし方としては、東京でやりたいことがあるので、東伊豆と東京の2拠点で生活をしていきたいなと考えています。

東京での挑戦は一年前からやりたかったことでコロナの影響で中断してしまっていたんですが、東伊豆と出会って価値観が変わった今でもやりたい気持ちが変わらないので、自分にとって大切なことなんだなと思っています。

 

現在ワークライフバランスで言うところのライフの部分はすごく充実させることができているので、今後も東伊豆に拠点を持ち続けていけるよう、ライフをできる限り崩さないための働き方を探っていきたいと思っています!!

奥野さん
奥野さん
荒武
荒武

充実したライフスタイルが見つけられたというのは、同じく東伊豆に住む身からしてとても嬉しいお話です!

今後のあやねさんの東伊豆ライフがますます充実していくことをとても楽しみにしております!

本日は取材にお答えいただき誠にありがとうございました!