INTERVIEW

  1. HOME
  2. インタビュー
  3. 東伊豆町民インタビューNO.39 高浜拓也さん

住む
高浜拓也さん
多拠点居住者

東伊豆町民インタビューNO.39 高浜拓也さん

荒武
荒武

本日は、大阪の大企業で働く傍ら、稲取に半移住して週末を過ごす二拠点生活を送る高浜さんにインタビューしていきます。

私も同じような境遇でしたが、都会暮らしの若者がこの地に魅力を感じて住まいを移すのはなぜなのか?を深堀りできたらと思っております。

高浜さんよろしくお願いいたします。

まずは高浜さんの生い立ちについて教えて下さい!

よろしくお願いします。

僕は大阪生まれの大阪育ちで、住宅街に育ついわゆる都会っ子でした。

大学も京都の比較的栄えた街で、社会人になっても大阪・東京で暮らしてきました。

都会での暮らしはそれなりに楽しかったんですが、会社と自宅の行き来だけになったり、週末に美味しいお店を探して行く、といった暮らしに、だんだんと飽きてきたし、なんか息苦しかったんです。自然から遠ざかっているというか。

「そして、コロナが現れて。半年間、在宅勤務で毎日ずっと家の中で過ごしてきて、『この生活は人間としてふさわしいのか?』『生き物として生きていない』と感じたんですよね。都会暮らしの違和感がついに爆発したというか。」

そこで仕事で地方によく行くことができた環境も相まって、昔から抱いていた自然と近い暮らしを求め、色々な地域を訪ね始めました。

高浜さん
高浜さん
荒武
荒武

なるほど、コロナがきっかけで地方に目が向き始めたんですね。

それでは様々な地域を訪ねてきた高浜さんがこの町と出会い半移住されるに至った経緯を教えて下さい!

仕事先がたまたま伊豆に決まったので、伊豆の色々な町をめぐるキャンペーンを一人でしていました。笑

その中の一つの町としてふと訪れた稲取の、町の景色に惚れたんですよね。

ふれあいの森の展望テラスを訪れて、町を見下ろした時に、「あぁ、本当に美しいな」と。大海原に向かって小さな半島が突き出ていて、半島の付け根からは山並みが広がって。一望できる景色の中に、海も山も、森も町も、すっぽり収まっている姿が本当に素敵で。僕にとって、都会は大きすぎたので、この町の小ささ、小さい中に全部が収まっていることに惚れたんだなと思います。

 

仕事は、遠隔でできるものが大半なので、自然の中でリモートワークができるオフィスがある地域を探していました。、海を眺めながら仕事ができるEASTDOCKは、僕にとって本当に理想の場所でした。

僕は暮らしたい理想の町選びの基準として「自然と近いこと」「コンパクトであること」「地域由来の生活が営まれていること」の3つを重視していました。

様々な土地を訪れたのですが、稲取はそのどれにも当てはまる理想的な町でした。

そして僕は稲取への半移住を2021年4月中旬に決意し、6月に引っ越してきました!

高浜さん
高浜さん

荒武
荒武

暮らしたい町についてしっかり基準を設けていたのですね!

この町が3つの基準をどのように満たした町だったのか、もう少し詳しく教えて下さい!

ここは海と山が近いし、コンパクトで、暮らしが循環している感覚が得られます。

都会の生活は食事や仕事など生活のあらゆるものが分断されている感覚に違和感があって、「全体と繋がり直したい」という思いがありました。

魚介を捕る人がいて、料理してくれる人がいて、それを自分が食べる。仕事や生活が目の前に広がる町の範囲で完成しているんです。

命が巡る環を感じたいという僕にとって、稲取はコンパクトだからこそそれを感じられたんだと思います。

稲取展望テラスからの眺めは、コンパクトさを感じるのに、とてもふさわしい場所だなと思います。

高浜さん
高浜さん

荒武
荒武

高浜さんにとって、稲取が暮らしの循環を感じられる町だったんですね!

都会暮らしの高浜さんのような方が、コロナをきっかけに縁のない地方地域と関わりを持ちたいと考えるのはなぜなのかがわかってきました。

他にも地方に目が向く要因はあったのでしょうか?

ちょうど人生の転機だったということも大きいと思います。

社会人になって3年目、仕事のことも色々とわかってきて、自分の人生を今後どうするのかを改めて決めないとなという時期でした。

これからは、もう少し自然に近い暮らしを実践していきたい、そう思っていた時に出会った稲取は、それを実践するフィールドとしてちょうどよかったんです。

 

他にも、「美しい町に住みたい」という思いがあって、この街は、色んな場所からの景色が美しいことは大きかったです。毎日見ていても飽きないんですよね。

それに、住んでいる人々からも、外からの風を受け入れてくれる懐の深さを感じていました。

 

また、地方に移るならまちづくりに関わりたいという思いがあり、熱海や下田などの有名なエリアは、まちづくりの先輩がたくさんいて、自分が入らなくてもよいなと思ってしまったんですよね。

むしろ、自分が聞いたこともない街、まだ何かの色に染まりきっていない街、それに惹かれたんだなと思います。いい意味で、稲取はまだまだ発展する可能性があるというか。

高浜さん
高浜さん

荒武
荒武

なるほど。担い手不足と言われる地域課題を高浜さんはチャンスに感じたということですね!

実際、高浜さんが半移住してから町の印象はどう変わってきましたか?

稲取の、「暮らし」に魅力を感じる人が増えてきたこと。そして、1泊の「観光」ではなく、長期で「生活」してくれる人が増えてきたこと、それがすごく大きな変化です。

 

僕はよく、稲取に関心がありそうな友人を招いてこの町を紹介しているのですが、一泊のみならず、一週間や1か月など、長期滞在してくれる人が増えてきたんですよね。それは、この街の暮らしそのものが心地よいと思ってくれてる証だと思います。

従来の観光情報の発信では訴求されてこなかった、暮らしに関心を持つ層にとってこの町はとても魅力的な町だということが見えてきました。

高浜さん
高浜さん
荒武
荒武

「暮らしに関心がある」人たちが都市部にはいて、その人達の関心が稲取に集まりつつあるということですね!

「地域の人たちの暮らし」と我々のような「よそ者の暮らし」って若干感覚が違うような喜がします。どのような点が異なると思いますか?

あぁ、それは違う部分も多いと思います。

 

僕みたいに最近稲取で暮らし始めた若い人は、リモートワークができる職業で、EAST DOCKで海を見ながら作業する人が多いです。それは、この町にとって新しい暮らしだと思いますが、まだまだこの町と深くつながれているわけじゃないなと思います。

だから、もっともっと、この町のことを知りたいなと思っています。

 

少し緊張しますが、地元のスナックとかも入ってみたいですし(笑)、お祭りとか消防も少しずつお手伝いしていきたいと思っています。「ぜひ何でも呼んでください!!」という気持ちです。(笑)

そういう意味で、僕はもっと地元の暮らしを知りたいし、その上でこの町を良くしていくことに貢献していきたいと思っています。

 

一方で、僕からも地域の方々にお伝えしたいのは、稲取のような港町で、海を見ながら働くっていう新しい暮らしの実践が始まっていること。稲取にはそういう魅力があるんだなと思いますし、ぜひ応援してもらえたら嬉しいです。

移住者も昔ながらの暮らしを知りつつ、地元の人も、新しい暮らしを応援する、そういった関係ができたら素敵だなと思います。

高浜さん
高浜さん
荒武
荒武
地域の人と繋がることで、稲取の環にいる実感を覚えたりするんでしょうか?

近所の人に一人の人間として覚えてもらう感覚って、都会にはないんですよね。都会だと、「○○会社の誰々」ってなりますし。一人の人として見てもらえるのはとてもありがたいことだなと思います。

だから、もっと色んな地元の人たちと交流してみたいと思ってます

日中にベンチに腰掛けて話している方々がいつも楽しそうなので、その隣に座ってお話してみたいと企んでいます。(笑)

高浜さん
高浜さん
荒武
荒武

高浜さんのアグレッシブさを見習わないといけませんね…(笑)

今は稲取でどのような生活を送っているのでしょうか?

平日は仕事をして、週末を稲取で過ごしています。

週末の稲取では趣味に興じています。

ドラムをたたいたり、畑仕事をやったりと、都会にはない広さ・空間が必要な趣味に無限に取り組んでいます!

そして、友達にたくさん来てもらって自分が惚れた稲取を案内しています。

自然を感じてもらうような時間を提供していきたくて、関係人口増加をミッションに挑戦しています。

僕がすごく嬉しいのは、来てくれたどんな友人でも稲取を気に入ってくれて、稲取のファンになってくれること。この町にはそれだけの魅力があるんだなと、いつも思います。

高浜さん
高浜さん

荒武
荒武

好きな土地を好きな人達に紹介するという高浜さんの雄姿を近くで見ていますが、その連鎖が徐々に大きくなってきている気がします!

最後に高浜さんは今後この土地でどんなことをしていきたいとお考えか教えてください!

稲取が面白くなるのは日本の未来につながると思っていて、やりたいことがいっぱいあるんです!笑

まず、地方は「自然とつながるフィールド」だと思うんですよね。だから、地方とつながることで自然とつながる、そういった都会の人を増やしていきたいです。

最近の若い人は、自然への関心が高い人が増えていると思います。そういう人が、稲取を通じて、自然と深く関われる生活を作っていきたいなと。

それに、都会って、人は多いけど、案外孤独になりやすいんですよね。知り合いが誰も近くに住んでいないですし。話すのはコンビニの店員さんくらいです。

だから、都会の人が稲取に定期的に来て、地元の人や自然と関わる機会をつくることで、都会の人の孤独の問題を解消しつつ、一方で地方の活性化にもつながるような、そういう流れを生み出していきたいなと思っています。

稲取の暮らしを必要と思ってくれる都会の人を増やしていきたいし、人の行き交いを自由にしていきたいです。

 

また、クラフトジンの森を作るプロジェクトに取り組みたいと思っています。

僕は、稲取っていう港町の潮風や、その香りがとても好きで。稲取は香り高いクラフトジンが似合うんじゃないかと思ってるので、挑戦してみたいなと。そして、クラフトジンをその材料となる植物から育てることで、森と深くつながって、森から学ぶ機会を作りたいなと思っています。

テクノロジーに依存した都市的な考え方は限界をむかえつつあると思っていて、今は、土壌にどのような経済圏が存在するのか、なぜお金を使わずに生態系が保てているのかといったことが、これからのサステナブルな社会を作るためのヒントになると思っています。

そして、港町だからこそ、僕は森の再生を通じて海に貢献したいなと。

 

まとめると、個人としても心地良い暮らしを送れて、地方としても活性化につながって、、自然界としてもいい影響がある、そんな風に、人と地域と自然のすべてにとって良い暮らしの在り方というものを、デザインしていきたいなというのが、僕のやりたいことです。

高浜さん
高浜さん
荒武
荒武

人と地方と自然が両立した理想の暮らし方の探求が高浜さんの関心ごとということがわかりました。

好奇心旺盛で社会全体を良くしていこうという高浜さんの前向きなお話をたくさん伺えて、自分も高浜さんの理想像の探求に協力していきたいと思いました。

より多くの人達がこの土地に魅力を感じて、様々な気づきを得てもらい、ファンの増加とともに地域も成長していける。そんな未来を作っていけたらいいですね!

高浜さん本日はインタビューにお応えくださりありがとうございました!