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東伊豆町民インタビューNO.49 伊藤紗津樹さん

荒武
荒武

本日は昨年東伊豆町に移住された伊藤紗津樹さんにインタビュー。

東伊豆での生活をどのように送っているのか、伊藤さんがどんな方なのか、これから考えてらっしゃることについて伺っていきたいと思います。

伊藤さん本日はよろしくお願いいたします。

まず、東伊豆とのご縁について教えていただきたいです!

よろしくお願いします。

昨年、地方への移住を検討していて、住む上で大切にしたいと思っていたことが海が見えること、同世代のコミュニティがあることでした。

ちょうどそのタイミングに友人が東伊豆の情報を上げていて、東伊豆が私の移住条件に合いそうな町だなと感じたのがきっかけになります。

 

移住の背景には東京での在宅ワークで一日中一人で生活していると思考がマイナスになっていってしまい、定期的に人と関わることって大事なんだなと思ったというところがあり、東京では意外とそれができないなと思い、コミュニティを求めていたんです。

 

東伊豆町に住む前に一ヶ月だけ豪雪地帯に住んだことがあって、旅行に行った際にも海に惹かれることが多かったため、次は海が近いところに住みたいなと考えていました。

 

そして昨年の夏にはじめて東伊豆を訪れてみて、同じタイミングに来ている人たちと昼休みにテントサウナして海に飛び込んでみたり、夜は一緒にご飯やお酒を囲んで楽しく語り合ったり、みんなとの約束に間に合わせるためにテキパキ仕事を進めることもできました。

その拠点となっていたEASTDOCKの存在はとても大きかったです。

 

いつもの日常が、人と一緒に過ごせることですごく魅力的に感じたんです。

そのような経験をしたので、東伊豆に訪れた一回目でここに住もうと思って、2回目の来訪は具体的な生活のイメージを固めるために訪れて、引っ越してきました。

今は住民票も東伊豆に移して完全移住しています。

伊藤さん
伊藤さん
荒武
荒武

行動力がすごいですね…!

仕事の仕方が柔軟になったからこそのフットワークでもあるんですね。

EASTDOCKに魅力を感じてくれていたのはとても嬉しいです!

それでは実際に住んでみて伊藤さんの感じている東伊豆の魅力ってどんなことか教えていただいていいですか?

住んでみて東伊豆のいいなと思うことは2つあります。

 

まず1つが同じ世代の人との共同生活です。

おもに平日は日中一緒にEASTDOCKで働いて、お昼や夜時のごはんを一緒に食べて過ごしています。

素敵だなと思うのは、仕事に余裕がある人が忙しくしている人のフォローをすることで美味しいご飯を食べられたり、気になっているお店に行けたりと、余裕がないときにも贅沢な体験ができるという暮らしを送っています。

仕事で肩が凝ったからラジオ体操しようよ!とか、星がきれいだから、細野高原まで見に行こうよ、とか、一人では出来ない経験を一緒にできている感覚ですね。

あとは住み始めて、同じタイミングに住まいを移した友人たちの友達が誰かしら訪れてくれるので、人との出会いがたくさんあってとにかくすごく楽しいです。

友達の友達と友達になって、次に来てくれるときは私にも連絡をくれたりするので、そういうことがあると嬉しいですよね。

町全体がシェアハウスみたいな感覚がありますね!

伊藤さん
伊藤さん

もう一つはパラグライダーで、スクールに通い始めて最近お熱なんです。

五感と知恵をフルに活用することで、目に見えないことがわかってくる感覚があって、熟達してくると目に見えない上昇気流を読み、雲まで行けるようになるんですよ。

もともとが理系ということもあり、伊豆に移住してからは、、伊豆半島由来の地質や温泉の成り立ち、パラグライダーで必要な航空力学、気象学に興味をもって勉強をしてみたりと、自然の中で暮らしているからこそ、自分の眠っていた興味が芽生えていく感覚があり、面白いです。

 

社会人4年間、毎年30都道府県に旅行に行っていたんですが、東伊豆に越してからは旅行先でも東伊豆との比較で町を見るようになり、まちづくりへの関心も再燃しています。

伊藤さん
伊藤さん

荒武
荒武

仕事に理解があって協力的なコミュニティがあることで、お仕事が大変なときも支え合えているんですね。お話を聞いているともはや友だちというよりは家族のような感覚に近いのかな?と思ったりしました!

伊豆の自然を満喫する中で自分の好きな物事を発見できているという感覚を持てているなんて素敵な感性です!

先程もともと理系とお話をしてくださっていましたが、伊藤さんはどんな背景を持った方なんですか?

親が転勤族で、群馬、横浜、韓国、大阪と暮らしてきました。

中学校で通っていた韓国の日本人学校での生活に影響を受けている気がしています。

そこには挑戦の文化があって、みんなが委員会などに積極的な雰囲気があり、生徒会メンバーを決めるにもみんなが立候補するような学校でした。

 

高校時代は大阪府の1年間の語学プログラムに参加し、そこで東伊豆に先に移住していた友人と出会いました。

また高校がスーパーサイエンスハイスクールの指定校だったため、授業の一環で紙からエタノールを生成する研究をしていて、全国の研究発表会に参加していました。

 

大学時代には、「地方に若者を呼び、活気づける」「若者が挑戦できる場を作る」ことを目標とした、地方創生ツアーを計3回主催していました。きっかけは、大学4年生の時に友人と地方で真冬に野宿をした際、朝食を差し入れてくれる方ヒッチハイクで親切にしてくれる方の暖かさに心を動かされ、自分も何かしたい、と思ったことです。そこから、ビジネスコンテストに出て資金を稼ぎ、運営メンバーを集め、ツアーの内容を企画し、と非常にバタバタでしたが、小さい組織でみんなでプロジェクトを構築していく課程や地方創生が面白く、関心を深めていきました。

社会人になってからは人事、転職媒体・教育の営業職を経験してきましたが、異動のときも地方創生に関わりたいという思いから、自治体向けの仕事を志望してきました。

伊藤さん
伊藤さん
荒武
荒武

地方創生の取り組みを学生時代やっていたことや、お仕事の関係でも地方行政と関わるお仕事を希望されていたんですね!

今後とも東伊豆の発展のために伊藤さんのお力を借りれたら心強いです!

それでは今挑戦していることや、新しくチャレンジしていきたいことについて教えて下さい。

今年のテーマは、五感と知恵を持って目には見えないものを見れるようになることなんです。

町を深く知ることで見えてくる景色があったり、科学的なことを知ることでより世の中が面白く見えるようになるなと思っていて、東伊豆の自然や町を感じ、興味を深めていくことで、見えるものが広がっていくことが私の中ですごく楽しいです。

今は自然的な知識を増やしたり、町に浸ったりしながら新しい景色を見いだせたらいいなと思っています。

 

町のなりたちにも関心があって、大きく2パターンのまちがあると思っています。

それは町の特色を生かした町と、誰かの思いを起点に特色が生まれた町。いろいろな町がある中で、東伊豆はどうなっていくのか、旅先でも考えを巡らせています。

 

もう一つの目標は

同じ世代との関わりにとどまらず、町のいろんな世代の人と関わりを持つことです。ご飯やさんにいったりすると、町の方が稲取キンメの特色やアワビの育ち方、細野高原の山焼の歴史などを教えてくださったりと、知らないことをたくさん教えてくださるので面白くてしょうがないです!もっと色々な方とお話してみたいのですが、一緒に作業しながら、会話も楽しめるような場を作れたら、いいですよね。会話目的にしてしまうと、緊張しそうなので。笑

自分の興味や得意なことを基軸に、自分の町のお役に立てることを探し、実践していきたいです。

伊藤さん
伊藤さん

荒武
荒武

この土地の暮らしからたくさんの関心が伊藤さんの内側から溢れていることがわかりました!

そんな中でもちゃんとテーマを持って、ご自身の関心事を深堀りされていることが感じられるインタビューとなりました。

これからも一緒に伊豆の暮らしの探求をしていけたら嬉しいです!

伊藤さん、本日はお話を伺わせていただきありがとうございました!