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坂田佳之さん
坂田組

東伊豆町民インタビューNO.61 坂田佳之さん

荒武
荒武

本日は東伊豆町にある土木建設業の坂田組、坂田佳之さんにインタビューさせていただきます!

坂田さん本日はどうぞよろしくお願いいたします。

まずはじめに坂田さんの生い立ちをお教えいただいてもよろしいでしょうか?

よろしくお願いします。

私は東伊豆町の奈良本地区の生まれ育ちで熱川幼稚園、熱川小学校、熱川中学校と通いました。

将来は、家業である坂田組の土木の仕事を継ぎたいと考えていたため、高校は父や中学3年の担任もそうだった、日大三島高校へ。

大学は高校から推薦をもらって日本大学理工学部土木工学科に入学し卒業しました。

 

就職先は家業を継ぐための修行として中堅ゼネコンへ入社。

その会社では、線路部門に配属され北陸新幹線の高架橋や、御殿場線の立体交差工事建設に関わるなど7年間現場を経験し、28歳のときに東伊豆に戻ってきて家業の坂田組に入社しました。

戻ってきて今がちょうど丸8年になりますね。

前職は現場監督を中心に仕事をしていましたが、戻ってきた坂田組は現場監督以外の施工業務も担うため、重機の動かし方など現場のことについては東伊豆に帰ってきてから学んできました。

坂田さん
坂田さん
荒武
荒武

詳しくお教えくださりありがとうございます!

前職と現在の坂田組さんでのお仕事内容に違いがありましたら教えていただきたいのですがいかがですか?

修行先では、書類関係、大きな現場ならではのことを学んで、坂田組では、この土地なりの仕事のやり方を学んできました。

前職と現職では規模や取り扱う工事内容が違っているということがあったり、大きい現場だと関わる人も多いのでそれだけ安全面、書類面、管理がとにかく大変です。

現職だと、職人さんが図面を見て手を動かしてもらうことなどもあり、ツーカーな関係が築けているのですが、最近は安全管理などの基準が厳しくなっているため、前職の知識が役立つことがあります。

また、測量機械がスマホと連動するツールを導入し、業務の効率化を進めていたり、最近では普及してきましたがネットでの書類申請も早い時期に導入することができていたので他の事業者さんに操作を教えさせてもらったりもしています。

坂田さん
坂田さん

 

荒武
荒武

修行先だった前の会社での経験や知識があるからこそ、坂田さんにしか立ち回ることができないお仕事の領域がこの町にあるということがよくわかりました!

土木というと私達の生活基盤となる道路や河川の整備に関わる仕事だと思うのですが、坂田組さんは東伊豆町でどのようなお仕事をされているのでしょうか?

坂田組は土木の仕事を請け負っていて、施工(工事)するという仕事を主に行っています。

具体的な仕事としては公共の道路、河川、道路の法面などの整備です。

整備することで、道路は交通事故や土砂崩れのリスクが抑えられ、河川は増水時の災害リスクを抑えることができます。

坂田さん
坂田さん

 

ただ東伊豆は観光地という特性上、繁忙期に工事ができないエリアがあったり、川は出水期に仕事ができないということもあります。

 

大変だった東伊豆での仕事は二つで、

一つは数年前の台風で壊れてしまった河川を未だに修復している濁川(にごりがわ)の整備工事で、作ったものが別の大雨でさらに流されたり、増水で現場に入れないこともあって工事が大変です。

もう一つは熱川橋の工事です。

観光地のど真ん中の工事なので、音が出るし交通規制をかけないといけないことで配慮しないといけないことが多くあります。

逆に大川地区で施工していた道路工事は、制約が少なく仕事がやりやすかったですね。

 

今後も東伊豆町を中心に地域に根付いて仕事をしていけたらいいなと思っています。

坂田さん
坂田さん

 

荒武
荒武

町のインフラを支えてくれているとっても重要なお仕事だということがわかりました。

坂田さんのお話を伺って、日々この町で安心して生活できているのは皆さんのおかげだということを噛み締めて暮らしていきたいなと改めて思いました。

そんな町の生活インフラを支えてくださっている坂田さんにとって、東伊豆はどんな町だとお考えですか?

生まれ育ったところというのもあるかもしれませんが、とにかく居心地がいいと思っています。

住むならここだなって感じ。

不便さはあるかもしれないけど、雰囲気がいいですよね。

仕事をしていても、人との距離感に心地よさを感じています。

 

私が暮らす奈良本地区は、城東地区の中で人が一番多い地区なのでそのプレッシャーを背負っている分、プライドが強いように感じています。

東伊豆町のなかでは最も温泉の歴史がある地域なので、源泉や櫓の景色も今後さらに推していけるといいのかなと思います。

 

町はたしかに人は減ってるかもしれないけど、けやき公園やしおかぜ広場などの箱は整っていると思うのでどんどん活用していけたらいいのではないでしょうか。

住んでいる人の面でいうと、稲取地区と城東地区の仲がだいぶ良くなったように感じていて、東伊豆町全体として人間関係が良好になってきています。

お互いのエリアにそれぞれ飲みに行ったり、各地区にあった観光協会が一本化されたりと、広い視野で物事を考えようという機運の高まりを感じています!

 

町全体として、天城山脈を背負っているので西からの台風に強いという特性を持っているんじゃないかなとも思っています。

道路については、理想として片瀬〜大川の新しい道ができているので、伊東までつながると災害時にも活用できるし慢性的な伊豆の渋滞問題も緩和できるいい道になると思います。

 

また移住された方と話してみても、この町は沖縄のように完成された観光地ではないが、逆に伸びしろしか感じない土地だと言われたのが面白いなと思いました。

城東地区には別荘地が多いので、そういったみなさんが町に下りてくれたらいいですね。

移住者との交流機会同様に、別荘地の人たちとも課題について共有したり、解決策を考えられるといいなと思います。

坂田さん
坂田さん

 

荒武
荒武

お仕事を通しての地域への目線はもちろんのこと、この土地に暮らす人達にも眼差しを向けられているのがよくわかるお話の数々でした…!

そういったこの土地に暮らす人たちへの眼差しは坂田さんがお仕事以外に関わられている商工会青年部をはじめとした地域活動を通して養われているのかなと思うのですが、そういった地域活動に関わる意義って坂田さんにとってどんなところがあるのでしょうか?

地元が好きだし地元に貢献できる活動があるなら携われたらいいなというのと、個人的にイベント事が好きだということがあると思います。

ボランティア精神になるのかもしれないですが、誘ってくれる人や一緒に活動する人と何かを作り上げるというのが楽しいんですよね。

 

自分も過去には、仕事外の活動をがむしゃらにやりすぎていた時期があったのですが、地元の先輩たちに支えてもらった経験があります。

そんな経験を経て、会社もサポートしてくれつつ仕事も自分で調整して、地域活動のバランス感覚を身につけられているのかなと。

 

また、仕事外の地域の活動をすることで、仕事では得られない地域とのつながりが作れて、そこで生まれたお付き合いから民間のお仕事も生まれることもあるのでこれからも仕事外のつながりも大切にしていきたいですね。

5年後くらいには、商工会青年部や消防団も長を担うような年回りになってくるので、その頃には独り立ちして、会社を切り盛りできるようになっていたいと考えています!

坂田さん
坂田さん

 

荒武
荒武

地域の活動に参加することで新しいつながりが生まれ、そこから仕事に発展することもあれば、将来「なにか」に発展する可能性を秘めた資産が手に入るということがわかりました。

これからも様々なシーンでご一緒させていただくことを楽しみにしております!

坂田さん、本日はインタビューにお答えいただきましてありがとうございました!